みすみの花が開くとき
ふ、と総合体育館の裏に目を向ける。
あ、花月さんだ。
と、…佐橋?
雪は壁に背を寄せ、うつむき気味に義成の話を聞いていた。
何話してんだろ?
…モヤモヤ…。
雪の目元が光る。
…花月さん、泣いてる?
頭から言葉が吹き飛ぶ。
踏み出す。
雪が気付き、義成が気付いた。
雪の手を引く。
「行こ、花月さん」
義成を睨む。
雪の手は細かく震えていた。
あ、花月さんだ。
と、…佐橋?
雪は壁に背を寄せ、うつむき気味に義成の話を聞いていた。
何話してんだろ?
…モヤモヤ…。
雪の目元が光る。
…花月さん、泣いてる?
頭から言葉が吹き飛ぶ。
踏み出す。
雪が気付き、義成が気付いた。
雪の手を引く。
「行こ、花月さん」
義成を睨む。
雪の手は細かく震えていた。