みすみの花が開くとき
…佐橋の野郎、花月さんに何をした?





花月さんの手、震えてたよな…。





それに、泣いてた…。





…胸クソ悪い…。





…身体中が、熱い…。





自動販売機の前には列が出来ていた。


購買に行こう。


購買部。





足が速まる。





一人の少年の肩を掴む。





「佐橋。ちょっと、話が有る」


振り返った義成の眉間には皺が寄っていた。


「何だよ?」


目に力が込もる。


…あぁ、熱い…。





…抑えろ…。


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