みすみの花が開くとき
「やってやる」


義成は抵抗しなかった。


「…やられるなら、近衛、…お前にだと思ってたんだけどな…」

「柾は、短気だからな」





…それだけ、花月さんを強く思ってるって事かな。





…モヤモヤ…。





「でも、…ありがとな。…近衛が止めてくんなかったら、…俺、死んでたかも…」

「大袈裟だ」





義成は溜息をついた。


「青井にそそのかされてコクって…、花月さんを泣かして…、五十嵐にボコられて…。

何やってんだかな…、俺」





青井?

何したんだ、
あのショタウサギ?



< 86 / 307 >

この作品をシェア

pagetop