アオハライド
田中君、引っ越す
世界は恋に落ちている。

ミーンミーンミーン

今年も暑くなってきたな。

私は吉岡 双葉(ヨシオカ フタバ)

性格はどちらかと言うと静かで、男子が苦手。

でも一人だけ気になる男子が居た。

それは田中 洸(タナカ コウ)

田中君はまだ声変わりをしてなくて声が高く、他の男子よりも背が低い。

そして田中君も女子と話すのは得意ではなかった。

私は田中君と目が合うと、一度目をそらし、もう一度目を合わせる。

それが好きだった。

ある日のこと。

友達と帰っていると

同じ学校の男子が遊んでいた。

そしてそこには田中君が居た。

「おぉ!お前らも一緒に遊ばね?」

と他の男子が言ってきた。

「いいよー!」

友達は元気よく言った。

「双葉はどうする?」

「別にいいけど?」

私はそう言った。

「よし、じゃあ決定!!」

私達は缶蹴りをすることになった。






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