伝えたぃ想い



「ここ..」


夏紀ちゃんに
連れて来られた場所は
学校の裏門だった。



あの日私が
夏紀ちゃんと雅人が
抱き合っているのを見てしまった場所。







少し戸惑った表情で口を開いた。



「あの時はごめんね..
私,雅ちゃんに彼女がいるコト知らなかったから...

あの後ね、雅ちゃん
あなたのコト私に話してくれたの。
守ってやりたいやつだって。」








どうしよう..

涙で滲んでもう夏紀ちゃんの顔が見えないよ..




「でも,このコトは他言しないでくれとも言われたわ。
うちの部活の先輩,後輩の彼女いびり激しいから(笑)」







そんな...

だから雅人は学校では
素っ気ない態度してたの?

ただ恥ずかしいだけじゃなかったんだ...




「私..何も知らなかった。雅人のコト...どおしよぅ...」




そしてさらにたえれない事実を聞くことになる。




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