伝えたぃ想い



バタン!!


「葵!!」



すごい勢いでドアを開けて
なみが入って来た。



「あ,なみー。どしたの?」


「どしたのじゃないよ...」



すごい息があらい。
秋なのにシャツも汗でびちょびちょ。



「私なら大丈夫だよ?」


「大丈夫じゃないでしょ!?!?
もぅ..無理しなくていぃから。


よく頑張ったね,葵。
辛かったでしょ?」






そう言ってなみは
私を抱きしめてくれた。


すごく暖かくて..


雅人の温もりを思い出した。






「ふぇ..うッ..っ..」







平気なんかじゃないよ。
大丈夫なんかじゃないよ。












「別れたくなぃよぉ...っ

ずっ..と、傍にいたかったよぉ...」









まだ誕生日祝ってもらってなぃ。
サッカーの試合だって見てないよ?


まだまだたくさんやり残したコトあるのに..







いなくならなぃで...








< 121 / 129 >

この作品をシェア

pagetop