伝えたぃ想い


差し出されたのは
彼の傘。

小さな小さな折りたたみ傘。

2人の肩が確実に出てしまう
折りたたみ傘。


だけど桜井君は

私の方に一生懸命傘を傾けてくれて

さっきまで恥ずかしくて逃げたかったケド

今ではもっと隣にいたいと思ってぃた。


「風邪ひくと困るだろ?」


私なんかより
桜井君が風邪ひいちゃぅよ..


彼の優しさに
少し胸が痛んだ。



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