伝えたぃ想い
今まで俺を茶化していた
大和の表情が一瞬で
大人へと変わる。
「知ってるよ。あみと葵は親友だし,てか俺と葵,実は幼なじみなんだょね。」
「は!?そ-なの!?」
それは知らなかった。
幼なじみってコトは
まぁ簡単に言えば
めっちゃちいせ-時から
一緒ってコトだから..
「事故の時も..?」
少し渋った顔をして
大和が俺を見る。
「あぁ。事故が起きた時,俺は葵の隣にいた。
葵はあの日――両親の葬式以来一度も泣いてねぇ。」
どういうコトだ?
昨日彼女は俺に涙を見せた。
幼なじみの大和より
俺に...
「葵..話したのか?」
「あぁ..泣いてたよ。」
「そっか..よかった。」
「ぇ?」
大和の返事は
意外なものだった。
普通
なんで俺には
いわねえんだってなるだろ。
でも大和の顔は
すごく嬉しそうで..
「葵,やっと素直に泣ける相手見つけたんだなぁ。安心したよ。」
大和が初めて
別人のよぅに思えた。