伝えたぃ想い


連れて来られたのは
ポツンと置かれた
赤いベンチ。

所々色がはげていて
古さを物語っている。


私は言われた通りベンチに座った。



私が座ったのを確認してから
桜井君が私の前にしゃがみこんで
地面に膝をつく。








「脚。見せて」



「ぇ?」



私の返事を待たずに
桜井君の手が私の足首に触れる。




「やっぱり..靴ずれで真っ赤じゃん。」



「ぁ..」


バレてた??


実は電車乗る時くらいから
ずっと痛くて
でもみんなに心配かけたくなぃから
黙ってたんだ。




「大丈夫だよ!!このくらい」


心配させないように
言ったつもりだったケド

桜井君の表情は
とても怖かった。




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