伝えたぃ想い


「愛里ちゃんのママー!!」


かれこれ30分くらい探してる。
愛里ちゃんの表情も
だんだん暗くなってきてるょ...



「愛里ちゃん!大丈夫だょ?ママはすぐ見つかるからね。」


「ぅん。」


さっきより少し強く
小さな手が私の手を握る。


私がしっかりしなきゃ。




もう一度声を出そうとした時..



















「愛里!!!!」



振り返ると汗でビショビショになった若い女の人。
ハァハァと息を切らしながら走ってくる。


「ママ!!」



愛里ちゃんが女の人の胸に
飛び込んだ。


「愛..里..よかった..ごめんね?怖い思いさせて。」


お母さんらしき人は
顔をぐしゃぐしゃにして泣いている。

私もホッとして
涙が出そうだった。



「ママ?愛里怖くなかったよ!あの魔法使いのお姉ちゃんが魔法をかけてくれてママを見つけてくれたの!!」


そう言って
にっこりと私の方に
微笑んでくれた。


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