君との距離は1メートル 【完】
ピンポーーン
「誰かしら?杏奈出て」
朝食を食べ終わって片付けているとインタホーンが鳴った。
こんな朝から誰だろう?
「わかったー」
私はリビングの壁についてる画面を見て誰か確認する。
?!
「え、なんで?!」
画面に映っていたのは奏子と愛巳だった。
光君の家に直接集合のはずなのに…。
わざわざ私の家に来てどうしたんだろう?
私はインタホーンには出ずに直で玄関まで走って行き、勢いよくドアを開けた。
「おっはよ〜」
薄っすら化粧をしている奏子に今日は髪をおろしている愛巳。
2人は呆然としている私に向かって手を振っている。
「え?なんで?直接集合でしょ?」
まだ歯も磨いてないんだけど?
「あー、そーなんだけど3人で突撃しようよ!あと!!」
奏子が巻いてある髪を指に絡ませながら「あと!」と、勢いよく身を乗り出しできた。
「作戦会議!するよ!」
さ、くせん?
パチパチとまばたきをして「は?」と一つ声を漏らす。