君との距離は1メートル 【完】
「ほぇ〜。ほう。なはよくひてあへなはいよ」
せんべいを頬張るお母さんのわけわからん言葉を適当に流して2階の自分の部屋に向かう。
「はぁ〜、疲れた」
小声で呟きカーテンを手をかける。
ガラッ!!
勢いよく開いた瞬間隣のベランダに人がいた。
え。
と言いたげなビックリした表情の女の子がこっちを見ている。
おそらく俺も同じ表情だろう。
ーダッと、
2秒も立たないうちに女の子の方が部屋に入って窓を閉めて部屋を出て行ってしまった。
その時のあの子の顔の歪みっぷりったらない。