君との距離は1メートル 【完】
「うん。ベランダはいいや」
「じゃ、ご飯食べましょう!明日8時に引っ越し屋さんのトラック来るから早く寝るのよ」
お母さんはそう言って大量のコンビニのオニギリをテーブルに並べた。
「あたしツナマヨと鮭ね!ベランダで食べてくる!」
2階の階段を駆け上がって1番日当たりのいいベランダの部屋に入る。
日がくれて星が綺麗に見えるだろうと思いベランダで食べる事にしたんだ。
しかし
「えー…そんな…」
見事に日よけが出ていて星が真上から見ることができない。日よけを仕舞うことができるはずなんだけどさっぱりわからない。
ガッカリしてその部屋を出た。
そしたら最後の手段は…
キィー…
ゆっくりとドアを開けて隙間から窓を見てみる。