君との距離は1メートル 【完】
光と杏奈がくっつくのだって時間の問題。
付き合った時は祝福しようと思う。けど、俺自身も諦めない。
「私、光に告白するっ。クリスマスに告白するっ。それまで私も頑張る」
しゃくり上げながらそう宣言する愛巳。
長い片思いの終止符をそこで打つようだ。
そしたら俺も…
「俺もその日告白する。
可能性が少なくても好きな限り諦めない」
「私もだよ…」
愛巳は俺から離れて涙を拭き取った。
「グズグズしてるとあの二人くっついちゃう!早く行こ!」
スクっと立ち上がって階段を駆け下りる。
「ちょ、おいっ!」
なんでそんな切り替え早いんだよ!!
俺も愛巳を追いかけて階段を降りる。
諦めない。例え可能性がゼロに近くても
好きな限り頑張ってみよう。