君との距離は1メートル 【完】






宏香ちゃんからバトンタッチされて自分の持ち場でお客さんをただボーッとして待つだけ。



楽チンだけどなんだか退屈だなぁ。






「あ、サボってる?」




「え?」




私の視界に入ってきたのは







誠だった。







「なんだ、誠か〜」





ちょっぴり光君と期待してしまった。





私の言葉に引っかかったのか、誠はムッとした顔をした。




「なんだよー。俺が来ちゃいけなかったのかよ」





本気で怒ってるわけではないけどちょっと腹が立っています、と言う様な喋り方。





「まさか!来てくれてよかったよ!ちょーー暇してたから!」



すぐさまご機嫌とりに徹する。




別に誠だからご機嫌とりとかしなくていいと思うけど、一応不快な気持ちのままは…ねぇ?




「ふ〜ん?そお?」



まだ納得いかない表情の誠だ。




「ところで!どうしたの?」



話しをそらそうと誠に聞く。




「暇だったからちょっと顔出しに来ただけだよ」




「暇って、あんたも当番でしょー?!」








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