君との距離は1メートル 【完】
「おはよー、奏子と愛巳!」
クラスに行くと愛巳の席の近くで奏子と愛巳が話してた。
「あ、おはよー!」
「おはよー」
「何話してたのー?」
私も自分の席に荷物を置きながら2人の輪に混じった。
「あ!聞いて聞いて!愛巳がついにねー」
「ちょっ!声でかいからっ!!」
奏子が興奮気味で話してきたが愛巳がすかさず口を抑える。
うう〜と苦しそうにする奏子を見て愛巳がパッと手を離す。
「っはーー!鼻の穴まで抑えないでよ」
「あは!ごめんごめん」
ちっとも悪びれない愛巳にも〜と奏子が口を尖らせた。
「で?愛巳がどうしたの?」
ひと段落ついたところで私がもう一度聞き直す。