君との距離は1メートル 【完】





「これ…どうぞ」





奏子を私の部屋まで案内してテーブルにココアを置いた。






「ありがとう」






でも奏子はココアに手をつけずに私が座るまでずっと待っている。






「それで?全部話してくれるよね?」





「うん…」





奏子には話そうと思ってたからもう抵抗はないけど…。





「わ、私、光君が好きなの」






言った!!!

私はぎゅっと目をつぶって奏子の言葉を待つ。





「…うん」





……へ?それだけ??




てっきりサイテーとか言われるかもって思ったけど…。






「いつから?どんなとこが?全部、光君に思ってる事とか話して」





真剣な目で私を見る奏子はキッパリ言うとやっとココアの入ったコップに手を伸ばした。







全部、思ってる事を話したらいいんだよね?




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