君との距離は1メートル 【完】
「…私ねー」
光君と出会った時のこと。
毎日夜に1時間だけ会ってること。
ドキドキしたり胸が苦しくなったりすること。
文化祭の日のこと。
そして、「好き」という気持ちに気づけたこと。
全て話した。光君への気持ちについては。
グッと唇を噛んで次の言葉を出すのをためらう。
「好き…なの。でも、愛巳を思うと私は好きなんてやめなきゃいけないって分かってる。愛巳が大切な友達だからー」
「どうして?」
「え…奏子…?」
突然私の話しを遮って苦しそうに言葉を出す奏子。