君との距離は1メートル 【完】






……そ、そんな適当に言われても。




他人事だからって、美春先生ちょっとひどい!!





「そ、そうかもしれないですけどどう切り出したらいいとか…」





「だから、私の好きな人とあなたの好きな人は同じでライバルとしてどうぞよろしくって言えばいいのよ」






何言ってんの?みたいな当たり前のような口調で言う美春先生。






とてもじゃないけど信じられない。






美春先生に相談するんじゃなかった。

音楽以外ではまるで人間のような考えはしてないじゃん。







文句を言いたいけど、喉まで出かかっている言葉を無理やり抑えて



「ありがとうございます」




とお礼を言った。







「いいえ。どうせ私の言うことなんて信じてないでしょうからお礼なんて言わなくていいわ。
ただ次回からそんな心ここにあらずって感じだったらやめてもらうからね」





「は、い…」





なんか全部お見通しみたい…。




美春先生は今日はおしまいっと言って部屋を出て行ってしまった。
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