君との距離は1メートル 【完】





……………………………………。













気まづいっ!!!!






2人のココアを飲む音だけが静かな公園に響く。







「で、話しって…なに?」





ついに愛巳が口を開いた。

その声は静かで、どこか寂しそうな声だった。




言わなきゃ。




「あ、のね。私愛巳に言わなきゃいけないことがあって」




「うん」




ドクン…ドクン……




心臓が大きく脈打つのが分かる。



言わなきゃ…。伝えなきゃ…。


大切な人に…。






なんて?どうやって?
最初の言葉は?なにから言えばいい?




一気に頭の中が真っ白になる。




「ん?なに?話さなきゃいけないことって」





何も言わない私を不思議に思ったのか顔を覗き込んできた。




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