君との距離は1メートル 【完】





「あ、ごめんね!あの、そのぉ」




まだ心と言葉の準備が出来てないせいで濁らすなんて

私ったら最悪最低。









『だから、私の好きな人とあなたの好きな人は同じでライバルとしてどうぞよろしくって言えばいいのよ』







え…。




ふと美春先生の言葉が頭をよぎった。







『遠回しに言うよりさっさと言ったほーが楽だって。自分と相手のためにも』





………そうだよね。






美春先生、言い方は悪いけど合ってるよ。




愛巳と私の間に変な間はいらないもん。





ストレートに、私の気持ちをぶつけよう。




私の光君への想いを



愛巳への思いを





怖くない。愛巳が怒る?





怒るかもしれない。それでもいい。





分かってもらえるまで伝える。




こっちを見つめる愛巳の目を私も見つめ返す。






< 218 / 384 >

この作品をシェア

pagetop