君との距離は1メートル 【完】
カウントダウン 光side






ピピピピッ、ピピピピッー






「光ー!朝だよ起きてー!」








「うぅ〜ん…」





耳障りな音を出す目覚ましを止めてやっとのおもいで布団から起き上がる。







11月中旬の朝は寒い。



「あんた今日文化祭でしょー?早く起きて準備しなさいよー」






下から母さんの苛立った声が聞こえる。






………。





「やっべ!!!」






今日は俺の通う高校、林丘高校の文化祭


林翔祭の日だ。






すっかり忘れてた!!




急いで着替えて朝食を食べに下におりる。






「母さん!メシっ!」




リビングに駆け込んで台所に立つ母さんに向かって言い放つ。




「テーブルの上にあるでしょ〜?全くもう…」




母さんの小言が挟まる前に俺はテーブルの上に置かれた朝食に手をつけ始める。




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