君との距離は1メートル 【完】
俺は足を早めて学校までの道のりを歩く。
「お〜い!光ー!」
歩いて5分ほどであの声が今日も聞こえた。
「誠、おはよう」
こっちに駆け寄ってきた誠(須藤)に手を挙げて挨拶する。
「いやぁ〜、今日はさみぃな!」
「そうだな」
2人でいつも通りの会話をしながら学校までの残り10分の道を歩く。
「そういえば、今日杏奈ちゃん来るんだろ?」
話してる途中で誠がニヤニヤした顔で聞いてきた。
…こいつ、絶対からかってる。
「来るよ、どうでもいいだろ」
「どーでもよくねーよ!何かあるとおもしれーな」
ウシシ、と嫌な笑い方で誠は笑う。