君との距離は1メートル 【完】





「ちっとも面白くない…」






「てか、後夜祭でる?」






誠は俺の文句をスルーして新しい話題をふってきた。





「え?ああ、出ようかな…。軽音楽部とかの発表友達も出るみたいだし」







自由参加の後夜祭では軽音楽部など部活の発表がある。





特に軽音楽部はこの日のために練習を積み重ねてきたようなので完成度も高いらしい。








「そうか、じゃあ俺も行くかな」





誠はのんきな声でそう言った。







それからは他愛もない話をして学校までの道を歩いた。









「光君!おはよう!」






「おはよう」




学校の正門を通るや否やすぐにクラスの子に挨拶された。




みんな名前を覚えてくれて俺も友達が大分増えたと思う。





「光君!あのっー」





下駄箱に着くと後ろから名前を呼ばれた。




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