君との距離は1メートル 【完】
「は〜い」
ゆるい返事をしてお母さんの隣に座り用意されている朝食ーコンビニのパンとサラダーを食べた。
8時。
ピーンポーン、というチャイムが鳴り私たち3人はバッと顔をあげた。
「引っ越し屋さんだわ。きっと」
お母さんは椅子から立って玄関の方に走っていった。
私もすぐにその後を追いかける。
「おはようございます!よろしくお願いしまーす!」
玄関に行くと爽やかな笑顔のお姉さんがお母さんに挨拶をしていた。
外からはトラックのエンジンの音も聞こえる。
「はい。宜しくお願いします〜。どうぞ、中に…」
お母さんはそう言って道を開けると、いろんな物を持って従業員の人が中に入ってきた。