君との距離は1メートル 【完】
とりあえず、俺はそのままベッドで眠りについた。
「おはよう、光」
朝、いつもの時間より早く家を出て杏奈と会わないようにした。
それから誠(柴田)と合流するまで少し待った。
そして今誠と合流して学校へ向かってる。
「おはよう…」
「ん?どうした?」
明らか元気のない返事の俺にすぐに気付いて首を傾げてきた。
誠になら…話していいかな?
自分のやってしまった事が恥ずかしくて言うのをためらっていると
ポン、と肩に誠が手を置いた。
「ま、話したくなったらいえよな」
ニカっと歯を見せて笑って今日の弁当さ〜…なんて話題を変えてくれた。
恥ずかしい?でもそれ以上に俺はどうしたらいいか分からないんだろ?
助言が必要だろ?
「誠、話し聞いて欲しい」
「うん、いいよ」
俺は顔を前に向けたまま言った。
横で大きく頷いてくれた誠にホッとして
全てを話した。