君との距離は1メートル 【完】




いつもならまだ部活をやってるはずの愛巳なのに。



この時間に家に来るなんて珍しいな。




「どうした?家入る?」






愛巳の隣まできて家の鍵をバックから取り出す。




「ううん。光に話があってきたの」






首を横に振りこっちに顔を向けてきた。






「ここじゃなんだから、公園行こう?」




愛巳は俺から離れて公園に行く道を1人で歩いていく。




な、なんだ?今日はなんか変だぞ。




「待てよ、愛巳!」







急いで追いかけて愛巳の横に並ぶ。




「どうかした?なんか様子が「いいからついてきてね」






ピシャリと愛巳に話すのを止められ


大人しくついていくしかなくなった。





いつもとは違う…。なんでそんなに冷たい目をしてるんだ?




どうしたと言うために開いた口を閉じてそのまま無言で公園までついて行った。





「さ、座ろうか」



公園に着くと、抑揚のない声で愛巳はベンチを指した。




「そ、そうだな」





いつもは見ない表情に戸惑いながらベンチに腰をかける。






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