君との距離は1メートル 【完】




あ…。




今ふとその日のことを思い出したら帰り際に誠が言った事を思い出した。






『光、自分の事を思っている人が身近にいる事を忘れんなよ。

傷つけちゃいけない人は好きな人以外にもいるんだからな』










これは…


もしかしてー




俺は愛巳の笑っている顔を見つめる。









「はは…なるほどな」





「え?何が?」




急に笑い出した俺をキョトンとした顔で見て首を傾げる。





ああ、恥ずかしいやら罪悪感でいっぱいやら…。




今は愛巳に顔を見られたくなくて下に顔を向けた。







誠の言った言葉の意味を



誠の言っていた人が初めて理解できた。






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