君との距離は1メートル 【完】




さて、俺も帰ってやることやらなきゃな。






愛巳から告白されてようやく、ちゃんと決心が固まった気がする。







伝えなきゃいけない。俺を想っていてくれた人のためにも。

俺は逃げてちゃいけないんだ。








今まで想いを伝えてきてくれた人を考えてそう思った。





まずは杏奈に会わなきゃな。





薄暗くなってきた道を歩き出し家へ向かう。




あれ?そういえば愛巳はこの時間部活だったはずなのに…。





さっきも思ったけど、なんでこの時間にいるんだ?







まさか部活をサボったわけでもないだろうし…。




うーんと悩みながら愛巳の事を考える。




考えた事もない人からの告白は記憶にしっかり残ってその人の事ばかり考えてしまう。





従兄妹でなんでも言い合えて本当の兄妹のような深い絆が愛巳と俺にはあるんだ。




でも、それと恋愛は違う。








本当に…ごめんな…。








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