君との距離は1メートル 【完】




奏子に念を押し教室をでる。






「ええー、違うのー?」




「まだその話し?!」




もう終わったはずなのに!




「だってお似合いじゃーん、杏奈と誠君は」





「へ?!お似合い?どこが?」


お似合いなんて言われるほど仲良しに見えるのかな?




まぁ、私が話す男子なんてこの学校なら誠ぐらいだけど。






「だって杏奈達を知らなかったら普通に恋人同士に見えるけど?」



当たり前のようにサラッと言った奏子。




そ、そんなに?!?!






驚きすぎて否定するのも忘れた。



「って、違うから!そんな関係じゃないし!」






「うん。知ってるよ」





あつく否定したのに対し奏子からは冷めた相づちしかもらえなかった。





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