君との距離は1メートル 【完】
君との距離は0メートル
あれから1夜あけた。
一睡もできなかった。
ひたすら考えて考えて考えたら一つの答えがでた。
これならみんな平等。
誰も傷付かない方法を考えるから無理なんだよ。
みんなで傷付けばいい。
私が誠と光君からの告白を断れば全て終わる。
私の恋も終わる。
それぞれが片思いになる。
こんな平凡な私を一度に2人も好きになってくれることなんてもう一生のうちに2度とないと思う。
私は素敵な人に好いてもらった。それだけで嬉しい。
光君も、もういい。
平等で終わるのが一番。
不公平じゃないよ。みんな同じ。
私にはそんな卑屈な考えしか出なかった。