君との距離は1メートル 【完】
朝から冬休みの講習。
講習には愛巳も奏子もきてる。
誠はサッカー部の練習があるから、LINEで部活が終わったら会いたいって連絡した。
「おっはよー!杏奈!愛巳!」
「おはよー」
奏子が学校に来て3人で固まって机に座った。
「で?クリスマスどうだった?告られた?」
「ゔっ」
席に着くや否や奏子から的をついた質問をくらった。
「…された」
小声で答えると
キャー!!っと小声で奏子と愛巳に叫ばれた。
「…光からも、された?」
愛巳が優しく聞いてきた。
私は戸惑いながら、こくっと頷いた。
「うわー!!凄い!一気に2人も!で?どうした?ってもちろん光君のオーケーだよね?!」
奏子が興奮した声で迫ってくる。
「ううん。断ったよ」
私は小さく首を横に振って答えた。
「は?」
頬杖をついてた愛巳はズルッと滑って
「どういうこと?!」
と慌てた。
奏子もえ?え?とこんがらがってるみたい。
そりゃそうだよね。好きな人を振ってるんだもん。