君との距離は1メートル 【完】
とりあえずお風呂とご飯を済ませる。
講習の宿題も終わらせて…。
そんな事をしてたらあっという間に7時半を回ってた。
うわっ!やばい!緊張で死にそう!!
スーハースーハーと深呼吸を何回もして気持ちを落ち着かせる。
大丈夫。私ならちゃんと伝えられる。
なんどもなんども自分で自分を励ます。
あと、ちょっとだ。
時刻は7時58分。
向かいのベランダが開く音が聞こえた。
そっとカーテンの間から覗くと、もう光君がいる。
「私、しっかり…」
小さく呟いてよし、と自分を励ます。
大丈夫。
今、行こう。
あなたの元に駆け寄るよ。1メートルの距離を飛び越えて。私の思いを伝えに行くよ。
よし!!!
私は窓を思いっきり開けて飛び出した。