君との距離は1メートル 【完】
私の好きな人 奏子side
いつも通りの日々を
いつも通り
適当に過ごす毎日。
そんな普通の私の生活に、
君は新しい色をつけてくれたの。
いつからだろう。
「笹野杏奈です。吹奏楽部に入ろうと思っています。宜しくお願いします」
9月。糸先生がクラスに転入生を紹介した。
これと言って特に特徴もない、普通の女の子。
(ふーん、こんな時期に珍しいな)
女の子ー笹野さんはうつむきながら自分の席についた。
恥ずかしがりやなのかな?
可愛い子。
ねぇ、
私はいつからキミを好きになったのかな?