君との距離は1メートル 【完】
新しいお部屋で 杏奈side
「ん〜〜おわったぁー!!」
時刻は4時を回った。
あたりも薄暗くなっている。
やっとのこと段ボールから全部中身を出して整理し終わった私はベッドに倒れこんだ。
お昼ご飯も食べずに黙々と作業を続けていた成果だ。
それにしても、午前中に池田くんが来たのにはビックリしたな〜。
相変わらずかっこよかった。だってまさか手伝って来てくれるなんて思っても見なかったし…。
お礼のクッキー食べてくれたかな?私の一押しのお菓子屋さんだもん。誰だって気に入らないわけないと思ってる。
明日から学校か…。疲れちゃったな…。
しかも池田くんとは学校違うし…。
友達の作り方なんて知らないけど、いつも自然とできてる。それが友達。
特に目立つことさえしなければ友達の心配はしなくていいだろう。