君との距離は1メートル 【完】





杏奈に話した私の好きな人。


それは杏奈の事だったけど。



杏奈が幸せなら私も幸せ。


それは本当なのに、どうしてか心からそう言えない自分がいる。



杏奈が誠にちゃんと返事をした日。



バレてもいい。もういっそのこと気付いて欲しい。



限界なの。もう終わらせたいの。



そう思って、私は杏奈に言った。




『きっと、幸せになってよね!じゃないと私が幸せになれないから!』







杏奈に伝わったかな?気付いちゃったかな?





でもいいの。本当のことだもん。

その後きょとんとした杏奈の顔をみて絶対気付いないなと思ったけど。



それに、結局まだ好きなままだし…。



男の子になら告白でもして、振られて、また次の恋して…ってできるのに。



それが出来ないからもどかしい。

きっと人一倍傷ついてまで恋をしてる。




でも、諦められない。




それが恋なんだ


と、改めて私は恋の惨さを思い知った。




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