君との距離は1メートル 【完】
「べつに…。深い意味はないけど…」
とりあえずそう返してまた杏奈達の方に意識を集中させた。
光君の顔を見上げて微笑む杏奈が見える。
光君の顔は後ろを向いてるから分からないけど、きっと杏奈と同じように幸せな顔なんだろうな…。
そんな事思っていると、不意に杏奈の顔が硬くなった。
「あれ?杏奈ちゃんどうしたんだ?」
須藤君も同じ事を思ったみたい。
すると杏奈はキュッと目をつぶって上を向いた。
あ、これはー