君との距離は1メートル 【完】







残りの2月は愛巳や奏子、主に光と過ごした。






3月は遊んでいられない。



卒業式があって引越しの準備もあって悲しむ余裕もない。







でも、着々と引っ越す日に近づくたびに心が揺れる。







3月の下旬には引っ越す事になる私。



光は私より早く引っ越してしまう。





未だに引越し先を教えてくれない光に、私は複雑な気持ちしかなかった。






教えたくないのかな…。



そんな事ばかり頭をよぎる。




心配は無いはずなのに…。どうして教えてくれないの?



家を知られるのが困るの?


私はちゃんと光の彼女なんだから、教えてくれてもいいのに…。





< 376 / 384 >

この作品をシェア

pagetop