君との距離は1メートル 【完】
「うん、まぁ、そうなんだけど。でも凄くいい話しになってるから是非女の子からの感想も聞きたくてさ。よかったら読んで感想聞かせてよ」
「うん!わかった」
悲恋…か。悲しい恋なんて嫌に決まってるけど凄くためになりそう。
「明日から学校だっけ?」
「うん!」
池田くんがコップにお茶を注ぎながら聞いてきた。
「すぐ友達とか作れそうだしな。あんまり笹野さんは心配しなくて済むからいいや」
「ちょっとー!どういうことそれ?!」
いたずらっぽく笑う池田くんにすかさず突っ込みをいれて軽く睨む。
池田くんって意外と失礼だよね…。
「まぁ、いいけどさ。あたしだって友達とか心配してないし」
私は池田くんの入れてくれたお茶を一気飲みして全て飲み干した。
「ぷふぁーーーー!!ごちそうさま!」
勢い良くコップをテーブルにおいたとき、池田くんが目を真ん丸くしてこっちを見てたのは知らないことにしよう。
「また、明日も会おうな」
「うん。会いたいな〜」
「明日は学校の様子聞かせて欲しい」
「私も林丘気になる」
男の子との会話が1番今日、嬉しく、楽しく感じた。そんな日だった。