君との距離は1メートル 【完】
池田くんと池田さん 杏奈side
ピピピピ、ピピピピ
朝、甲高い音の私の時計が午前7時をつげる。
バシン!!!
今日も豪快に目覚まし時計に平手打ちを食らわせて目覚める。
さぁ、学校だ!!
壁に掛けられた青葉高校の制服。
やっぱり可愛い。
ブラウスに手を通して、それからスカートをはいて、リボンをする。
鏡の前に立って確認してみる。
げっ!!髪がボサボサ!!
とりあえず制服より気になる髪の毛をどうにかしようと机のとこのイスに座り髪をとかし始めた。
よし、これくらいでいいだろう。
とりあえずいつも通りにしてご飯を食べに下に行く。
リビングに行くとお父さんが新聞を片手にコーヒーを飲んでいた。
「おはよ〜」
私は台所にいるお母さんとイスにすわってるお父さんに向けてのんびりした声で言った。
「そこ、もうご飯置いてあるから食べてね」
と、お母さんがテーブルの上にあるパンや目玉焼きを指差した。
「は〜い」
いただきます、と呟いてパンを手にとる。
7時20分か…。8時に出ればいいかな?
およそ15分の距離だし、まずは職員室行かないとな。他の生徒にあったら
誰だよあれ
ってなりそうだし、早めに行こう。