君との距離は1メートル 【完】
恋愛の境目 杏奈side





「えぇ!?いとこだよね?!あの2人は!」



こんな恋愛あるんだ…。



ついまた大声を出してしまったが気にしてらんない。



「まぁ、恋愛に関してはいいんじゃない?いとこ同士だとしても。結婚だって日本では認められてることだし?」



奏子はさも当たり前のように言うけど、私はやっぱりそんなに身近にいる人と恋愛なんて不思議でならない。



「あたし、愛巳の恋を応援したいからさ。仲間が多い方がいいと思って!隣の家の杏奈にも協力してほしいんだ!」



「もちろん!私も応援したい!」


光君と愛巳



美男美女できっとお似合いだと思う。


「光君はちなみに愛巳をどう思っているか知ってるの?」


そう。1番重要なところをまずは聞かなくては。

聞かれた奏子はう〜んと難しい顔をして唸り腕組みをした。



「実はさ、光君は愛巳の事きっと大切に思っているんだろうけど恋愛としてはあんまりみてないっぽいんだよね」



奏子は悲しそうな顔でそう言うとでも!と付け加えた。


「でも!可能性はまだこれから先あると思うし。絶対に両想いになって欲しいの!」



ガッツポーズをする奏子。


友達の恋を応援するのに、こんなに頑張るなんて…。


凄いな。
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