君との距離は1メートル 【完】
「ああ、そうそう。忘れてた」
光君も立ち上がり私と向かい合った。
「それじゃあ、またね」
「うん、また」
お互い手をヒラヒラさせて私は家に入った。
「ただいま〜」
って言ってもお父さんもお母さんも仕事だから家には誰もいない。
そのまま自分の部屋に直行する。
バックを机に置いて、制服から部屋着に着替えてまた下に降りた。
喉渇いたな…。
私は冷蔵庫から麦茶をとってコップに注ぐ。
愛巳の好きな人か…。
本当に、どんだけ光君は人気者なんだろう。知り合いが多すぎるよ。
私にも、いつか好きな人できるのかな。愛巳みたいに。
まだ分からない先の事を私は考えていた。