君との距離は1メートル 【完】
また沈んだ声になった愛巳。
そっか。恋するとこんな些細な事も気になるんだ。
私には分からない。ちょっとだけ愛巳がうらやましくなった。
「いや、あたしが愛巳とかの影響で光君って呼んじゃったから多分合わせてくれたんだよ〜」
あはは、と笑って適当な理由もつけて答えた。
「そう…かな。でもすっきりしたー!それじゃあ、応援よろしくね!」
バイバーイと明るい声で愛巳は電話を切った。
愛巳との電話を終えて、愛巳のために何ができるか考えた。
協力する、応援する…ってどうすればいいんだろう?
私が出来ることってきっと凄く少ないよね。まず学校が違うし。接点なんて言ったらお隣さんっていうくらいしか…