君との距離は1メートル 【完】
ーーーーー「それでは、これで委員、係り決めを終わります。放課後に各委員会は集まりがあるので紙を見て集合場所へ行くようにしてください」
飯村さんがそう締めくくり委員、係り決めは終わった。
「うわ〜〜面倒くさい!よりによって清掃委員になっちゃったよ〜〜」
そう言ったのは奏子だった。
清掃委員は毎月当番があるらしく大変な係りだそうだ。
「さっさと決めないからだよ。他の人にとられちゃうんだから」
第二希望にした図書委員になった愛巳はまったく、と呆れたため息をついて奏子をみた。
「まぁ、いいや。紙を見に行こーよ」
顔をふせて頭を抱えていた奏子がぱっと上を向き黒板の方へ歩いていくと。
愛巳と私はすぐに奏子の後を追いかけて黒板に貼ってある紙を見に行った。
「奏子〜、図書委員と保健委員の場所どこー?」
黒板の周りには人が沢山いて近づくことができなかったので、割り込んで行った奏子に愛巳が後ろから大きな声で言った。
「ええ!?まってて」
まだ後ろの方にいる奏子。時間がかかりそう…。
トントン
?!
急に肩を叩かれて驚いて後ろを向く。
「あ、驚いた?ごめん」
上を見上げると柴田君が申し訳なさそうな顔でこっちを見ていた。