君との距離は1メートル 【完】
私は逆に英語とかの方が好きだし得意だけど…
それから授業を受けて、お昼を挟んでまた授業…
あっという間にホームルームの時間が来る。
「皆これでホームルーム終わるけど委員会は各集合場所へ移動してね。はい、解散」
糸先生が黒板にもう一回教室の書かれた紙を貼って解散させた。
え〜と、柴田君はどこだ?
一緒に行ってくれるといってくれた柴田君を探す。
しかし、柴田君の背が高いおかげですぐに見つかったので探す手間が省けた。
私はまだ身支度している柴田君のところに行く。
「柴田君、よろしくね」
柴田君の机の横に来て声をかける。
驚いた顔でこっちを見下ろしてきた柴田君が間を開けて
「よろしく」
と言ってくれた。
「いつの間にかいたからびっくりしたわ」
身支度が終わってリュックをしょった柴田君が苦笑ぎみで言った。
「えー、そんなに存在感なかった?きっと大きいからあたしなんて見えてなかっただけだよ」
ちょっとだけ嫌味を込めて言う。