君との距離は1メートル 【完】



て、いやいや!いきなり誠なんて呼び捨てできないし、皆ってだれだろ。


奏子も柴田君って呼んでたし…。


「えーと、そしたら誠君って呼ばせてもらおうかな〜」



色々考えて光君の時と同じように君付けとなった。



「分かった。俺は〜、杏奈でもいい?」



「え、あ、うん!いいよ!」



これが普通なのだろうか。にこやかにいいよとは言ったものの、まだそんなに仲良くもないのに呼び捨てされるのか、男の子に。



誠君って外見はそんなにチャラチャラしてなさそうなのに意外とチャラチャラ系のフレンドリーさがある気がする。




「はーい、保健委員のみなさーん。これから委員会はじめまーす」


丁度いいタイミングで保健室の先生が声をかけた。




私は前に向き直って話を聞く体制になる。




「仕事の説明からいきますね。まず保健委員の仕事はー」



先生の説明が入り、そっからはずっと話を聞くだけ。

後は委員長をきめたりして終わりになった。



本当に楽だな。保健委員。体育祭の時ぐらいしか活動がないらしい。
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