君との距離は1メートル 【完】
「ほら」
と、画面を突きつけられてよく見ると
『今光君と喋ってるからまたあとでね、バイバイ』
と送られていた。
「え、ちょっと!勝手になにしてんの!」
慌ててケータイを奪い急いで『光君が打ちました』と訂正メッセージを送る。
「え〜本当の事だし?」
「まぁ、そうだけどね」
すぐにブーっとまたバイブが鳴る。
『光って、もしかして池田?』
奏子が言った通り2人は知り合いらしい。
『そうだよ!2人は知り合いなんだよね』
そう返信を送ってケータイをテーブルに置く。
「2人は知り合いなんだよね?いつから?」
紅茶を飲む光君に誠君に送ったのとおなじ質問をする。
「あ〜中学の時くらいかな?おなじ中学でサッカー部だったし。今でも仲良いしね」
上の方を向いて、誠君の事を思い出しながら話しているようだ。