不良恋愛

り「うわ~!」

階段をあがると黒を基調とした空間が広がっている。

さ「なんか、かっこいいよね。ここ。」

り「うん。落ち着く~!」

順「佐月、りんちゃん、こっちだって。」

り「あれ、順さんって幹部なの?」

さ「うんん。幹部補佐‥?だっけ。

だから、許可なしではここにはいれないはず。」

暴走族にも序列があるのね‥。

ってことは、此処では佐月の方が順さんより位が上ってことか。

り「順さん、佐月には逆らえないね♪」

さ「そーなの。ジュース買ってきて~とかマンガ取って~とかね!」

想像できちゃう。

順「どーぞ。」

大きめの扉のドアを明けて順さんが立っている。

さ「ありがとさん。」

り「すみません!」

一応、頭を下げとく。


その部屋はリビングみたいになっていて作戦やご飯を食べるのに使うみたい。

幹部は6人いて、個室がある。

一階はメンバーの部屋。

もちろん寝泊まりできる。

所々に置いてある写真はむかしのリーダーとかかな?

さ「りん?座ったら?」

り「あ、うん。」

一輝さんと、カイさんはドッカリ椅子にすわってる。

カイ「どう?気に入った?」

り「はい!

豪華、ですね。」

一輝「前の前のリーダーが建てたやつで、寝泊まりする場所のないメンバーのためにって。
でも、事故って死んだんだよ。
その、遺産が莫大で‥。」

カイ「そうそう。

リーダーの後ろ楯がヤクザだから。」

り「後ろ楯って?」

カイ「リーダーのお父さん。」

さ「えっ、じゃあ今も後ろ盾ってヤクザ?」

一輝「それは、秘密。」

さ「えーっ。」

カイ「あ、ごめん。

なんか、飲む?」

さ「いいんですか?」

カイ「うん。暑かっただろ?」



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