不良恋愛

「いいよ。

ぜんぜん。

あ。もうすぐでみんな来るって。」

「みんなって、幹部ですか?」

「うん。

あ~。

敬語禁止ね♪」

「はい?

でも、年上ですよね。

なんか、申し訳ないですよっ。」

「いーの。

りんちゃん、俺のお気に入りだから。

それと、本性のりんちゃん見たいの。」

「でも。

駄目なんです。

男言葉になるし。」

「いいよ。ね。」

にこっと笑われてしまうと従わなきゃいけないような気がしてしまう。

「わかった。カイ。」

「うん。」



「よっ!カイ。」

「こんにちはー。」


ガチャ

とドアが空いて美男が4人入ってくる。

多分、桜風の幹部さんたち。

「きたきた。

紹介するよ。

ここの幹部たち。」

一輝さんはいない。

いま、順さんと喧嘩してるらしいし。

「こ、こんにちは。

りんって言います。」

「あっ!

俺、風馬ね。よろしく!」

背の小さい小柄な人だ。

ひとなつっこそうな笑みをうかべる。

「俺、海星。

よろしゅうな、りんちゃん。」

大阪弁のまあまあチャラい人。

「誠だ。よろしく。」

背の高いひと。

真面目そう、頭脳派なのかな。

「俺は、亮。
なんかあったら、俺にいいな。」

手にまいた包帯とSっぽいクールなひと。

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