不良恋愛


さ「まじ、ありえないわ~…。」


放課後。

廊下を歩く音がペタペタと響く。


り「うん。ふざけんな…。」

暑さと

サボりがまんまとバレた私たちは放課後にテストの受け直しと反省文をかかされた。

しかも、冷房なしの部屋で。

もし、熱中症で倒れたらどーすんのさ。


さ「あっちぃぃっ!

アイス食べたい…。」


外に出たら出たで暑いし。

セミ、うるさい!!!


り「倉庫まで、もうちょいでしょ‥。

がんばろ、佐月。」

さ「んー…。」

佐月なんか、ずーっとふらついてる。

そのとき、

耳をつんざくような爆音が響いた。

り「うっせー。」

さ「本当、ってあれ、一輝だぁ。」

そうと分かった瞬間顔がパッと明るくなる。

さ「おぉぉーいっ!!

一輝ーーっ!!」



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